E-Labで観測できた野鳥

口永良部島にいる野鳥のうち、E-Labで観測ができた鳥たちを紹介しています。

水辺で見られる野鳥

アオサギ

区分:留鳥
撮影場所:本村湾

日本では最大級のサギ。木の上や学校周辺でよく見られます。
白・グレー・紺色のカラーリングが分かりやすく、他のサギと混同することは少なく、一目でアオサギだと分かります。

アカガシラサギ 

区分:旅鳥  
撮影場所:本村区 郵便局周辺

頭が赤いので「赤頭鷺」。
サギの中ではレア度が高いらしいのですが、口永良部島では毎年観測することができます。
こちらも見た目が特徴的なので、他のサギと混同することはなさそうですね。

イソシギ

区分:留鳥
撮影場所:口永良部港

水辺でトコトコと歩きながら餌を探す様子が可愛いシギ。
よく似た鳥に「キアシシギ」がいます。見分けるポイントは足とお腹。イソシギは足が黒っぽく、お腹と背中の色がはっきりと分かれています。

キアシシギ

区分:留鳥
撮影場所:口永良部港

イソシギに似ていますが、その名の通り足が鮮やかな黄色い色をしています。
また、お腹に茶色と白の波状の横斑が出るため、イソシギと見分けることができます。

カンムリカイツブリ 

区分:冬鳥
撮影場所:口永良部港

2024年11月に1度観測。
カイツブリの中では大型種です。観測時には寝ていた(休んでいた?)のか首を縮めていましたが、なが〜い首が特徴。
図鑑を見ると九州以北に渡来とあります。屋久島・口永良部島はもしかしたら南限かもしれませんね。

ホシハジロ 

区分:冬鳥  
撮影場所:口永良部港

2024年11月に観測。
頭と目が赤いのが特徴的なカモです。
ホシハジロ(星羽白)という名前はお腹の模様が星のようにみえることと翼下面が白いことが由来だそうですが、水に入っていることが多いのでお腹の観察は難しそう。

オオバン

区分:留鳥
撮影場所:口永良部港

イソシギに似ていますが、その名の通り足が鮮やかな黄色い色をしています。
また、お腹に茶色と白の波状の横斑が出るため、イソシギと見分けることができます。

カルガモ

区分:留鳥
撮影場所:口永良部港

留鳥のはずですが、口永良部島には数が多くありません。時々見ることができますが、普段はどこにいるのか…。
一見地味な茶色い鳥ですが、自列風切という部位が鮮やかな青紫色をしています。

ウミウ?

区分:冬鳥  
撮影場所:美浦港

2023年1月に観測。
カワウなのかウミウなのか同定できていませんが、恐らく口角の黄色い部分が尖っているように見えるので、ウミウなのではないでしょうか(画質が悪すぎてほぼわかりませんが…)。

イソヒヨドリ

区分:留鳥
撮影場所:口永良部港

真夏以外はほぼいつでも見られる留鳥。
とてもきれいなさえずりをいつも港に響かせています。
写真左がオス、右がメス。ツガイ(夫婦)でいることも多いので、1羽見つけたら近くにパートナーがいないか探してみましょう。

カワセミ

区分:夏鳥
撮影場所:口永良部港

本村港や前浜・美浦湾など水辺で見られる、言わずと知れた美しい鳥。
小魚を獲るために海面に飛び込む様子をたびたび見ることができます。

クロサギ 

区分:留鳥
撮影場所:寝待 立神岩

2024年3月に初観測。
単体もしくはペアで行動する真っ黒なサギ。
全国的にも珍しく、警戒心が強いので観測が難しいとされています。撮影時にもかなり距離があったのですが、カメラを向けるとすぐに飛び立ってしまい撮影が大変でした。

ゴイサギ

区分:夏鳥
撮影場所:本村区 郵便局周辺

夜行性のサギ。写真は幼鳥で、体の白い斑点から「ホシゴイ」と呼ばれるそうです。

コサギ

区分:夏鳥
撮影場所:口永良部港

白鷺の1つ。ダイサギ・チュウサギと似ていますが、コサギは足の先が黄色いので見分けが簡単です。また、くちばしの色も通年黒いのが特徴です。

チュウサギ

区分:夏鳥
撮影場所:本村区

大きさはコサギとダイサギの中間くらい。
ダイサギと似ていて見分けが難しいですが、ダイサギとは違い口角が目の後ろまで裂けていません。また、ダイサギより若干首が短いことも見分けるポイントになりそうです。

ダイサギ

区分:夏鳥
撮影場所:本村区 学校周辺

ゆっくりと歩く姿が優雅でもありちょっと不気味な大きい白鷺。
チュウサギと似ていますが、チュウサギと比べて顔が緑がかっており、口角が目の後ろまで裂けています。頭の形もチュウサギより平たく細い印象ですね。
また、チュウサギと比べて首が細く長いので、首を伸ばした状態なら同定は難しくなさそうです。

セイタカシギ

区分:旅鳥(春・秋)
撮影場所:口永良部港 前浜

口永良部島では割と見られる野鳥ですが、全国的には珍しいのだそう。ながーい足ですぐに分かります。
オスは頭が黒く、メスはグレー。

ツバメチドリ 

区分:旅鳥(春)
撮影場所:口永良部港 前浜

春の短い期間だけ水辺に現れる旅鳥。
白いアイリングと首元の輪っかのような模様が印象的です。
その名の通り、上空を飛んでいる時のシルエットがツバメに似ています。空を見上げて「やけに大きいツバメだな〜」と感じたら、それはツバメチドリかも?

コチドリ

区分:漂鳥
撮影場所:口永良部島港 

小さいチドリ。オレンジ色のアイリングが目立ちます。

農耕地・草地で見られる野鳥

アトリ

区分:留鳥
撮影場所:本村区 定住促進住宅3号棟

アマサギ

区分:夏鳥
撮影場所:本村区 学校周辺

頭がきれいなオレンジ色のサギ。
木の上で休んでいる姿や、草原で群れになって地面をつついているのを見ることができます。

タカブシギ

区分:冬鳥
撮影場所:折崎

タカのような模様があるので鷹斑鴫。
若干キアシシギに似ていますが、足の色とお腹に模様があるか背中に模様があるかで見分けられそうです。

タヒバリ

区分:冬鳥
撮影場所:折崎

セキレイのなかま。
お腹の模様がパリパリバーを彷彿させ、とってもおいしそうです。

ツグミ

区分:冬鳥
撮影場所:本村区 学校周辺

ピンと背筋を伸ばして立つ姿が印象的。
お腹に黒いウロコのような模様があります。

ノビタキ

区分:冬鳥
撮影場所:本村区

写真はオス。ジョウビタキやヤマガラと一瞬見間違えそうですが、ジョウビタキやヤマガラの顔は白黒なのに対し、ノビタキは首から上は真っ黒です。
お腹のオレンジ色もノビタキは淡い色合いですね。

ヤツガシラ 

区分:旅鳥(春・秋)
撮影場所:美浦湾 周辺

春と秋にエラブにきたらぜひ見てほしい鳥のひとつ。
翼の白黒模様がとてもおしゃれです。
冠羽(頭の羽)は驚いたり威嚇する時に広がります。

集落内で見られる野鳥

イカル

区分:留鳥・漂鳥  レア度:★★★☆☆
撮影場所:本村区 本村温泉周辺

「キーコーヒー」「コーヒーちょ〜だい」と聞こえる鳴き声が特徴的(空耳には諸説あり)。
イソヒヨドリと少し鳴き声が似ています。

コイカル

区分:留鳥  レア度:★★★☆☆
撮影場所:本村区 本村温泉周辺

その名の通りイカルとよく似ていますが、サイズは一回り小さくオスはくちばしの先端が黒いのが特徴です。
写真はメス。

ジョウビタキ

区分:留鳥  レア度:★☆☆☆☆
撮影場所:本村区

「ヒッ、ヒッ」という高い鳴き声が特徴的。
写真は左がオス、右がメス。

オウチュウ 

区分:迷鳥
撮影場所:本村区 消防詰所周辺

日本の中でもかなり観測が珍しい鳥。
一瞬カラスと見間違うほどに真っ黒ですが、尾が長く先っぽがハート型のように丸く2つに割れています。
2024年の春、たった2日間だけ番で姿を見せてくれました。

キセキレイ

区分:留鳥
撮影場所:本村区 定住促進住宅3号棟

「ピピっ」と透き通る声で鳴きます。
尻尾をピコピコと上下させながら歩く姿がとても可愛い。

ギンムクドリ

区分:冬鳥
撮影場所:本村区 定住促進住宅3号棟

冬、ムクドリの群れに混じってやってきます。
頭が茶色い個体がメス、頭が白い個体がオス。

キジバト

区分:留鳥
撮影場所:新村集落跡地

「デーデーポッポー」と鳴くあの鳥。
胸元のバーコード模様が特徴的です。

コムクドリ

区分:冬鳥
撮影場所:本村区

冬、ムクドリの群れに混じってやってきます。
ギンムクドリのオスに似ていますが、ほっぺたが赤いことで見分けられます。

ムクドリ

区分:冬鳥  
撮影場所:本村区

「キュルルルルル」と鳴きながら集団で移動する冬鳥。顔のまだら模様は個体により違うので個性が感じられて楽しいです。

アカハラ

区分:夏鳥  レア度:★★☆☆☆
撮影場所:本村区 学校周辺

シロハラに似た鳥ですが、名前の通り赤いお腹が特徴。

トビ(トンビ)

区分:旅鳥(春)☆
撮影場所:口永良部港

「ピーヒョロロロロ〜」と大きな鳴き声を響かせて、海の上をくるくると飛び回っています。
魚やイカを持っていると隙をついて奪おうとしてくるので注意!

モズ

区分:留鳥
撮影場所:本村区

色々な鳥の鳴き真似をすることが名前の由来(百舌→モズ)です。また、獲物を木の枝につきさす「はやにえ」という行為を行うそう。とっても器用な鳥です。

ツバメ

区分:旅鳥(春・秋)
撮影場所:口永良部港

全国的には有名な鳥ですが、口永良部島では営巣しないため春と秋の短い期間だけ見られる渡り鳥です。
口永良部島で見られるツバメは3種類ですが、赤い部分がどこかを見ると見分けられます。
ツバメは顔のみが赤いのが特徴です。

コシアカツバメ

区分:旅鳥(春・秋)
撮影場所:口永良部港

図鑑を見ると九州以北では夏鳥とありますが、口永良部島では春・秋に他のツバメの群れに混じっているのを観察することができます。
コシアカツバメはその名の通り腰が赤く、後頭部にも赤い部分がありますね。

リュウキュウツバメ

区分:旅鳥(春・秋)
撮影場所:口永良部港

日本国内では屋久島以南でのみ見られるちょっと珍しいツバメ。ツバメの群れに混じっていました。
赤い部分が胸元まで伸びていることで同定できます。

ハクセキレイ

区分:留鳥
撮影場所:本村区 前田地区

人懐こく、本村集落内では最もよく見られる鳥。
折崎では群れで餌をついばむ様子を見せてくれます。

ハシブトガラス

区分:留鳥
撮影場所:折崎

口永良部島にはハシボソガラスがいないため、えらぶでカラスといえばハシブトです。よく他の鳥と喧嘩しています。

ヒクイナ 

区分:夏鳥
撮影場所:本村区 低受促進住宅3号棟

口永良部島にきて4年半立つ筆者もまだ1度しか出会ったことのない珍しい夏鳥。真っ赤な目とすらっと長い足が印象的でした。

メジロ

区分:冬鳥
撮影場所:本村区 前田地区

冬から初春にかけて「チッ、チッ」と繊細な鳴き声をあげて木から木へと飛び移る小さな鳥です。
名前の通り目の周りが白く、花の蜜やみかんを食べる姿は健気で愛らしいですね。

ホオジロハクセキレイ

区分:留鳥
撮影場所:本村区

ハクセキレイの亜種。
見分ける違いは、目を横切る黒い線があるかどうか。

ホシムクドリ

区分:冬鳥
撮影場所:口永良部港周辺

冬、ムクドリの群れに混じってやってきます。
美しい構造色にぽちぽちと白い斑点が並ぶ体は本当に星空のよう。

クロウタドリ 

区分:旅鳥
撮影場所:本村区 郵便局前

ツグミの仲間で、真っ黒な体に黄色いくちばしとアイリングが特徴的です。
全国的に記録がありますが渡ってくる数自体が少ないようなので、見かけたらラッキーな鳥ですね。

トラツグミ

区分:留鳥
撮影場所:本村区

その名の通り虎のような模様のツグミ。
この虎模様で完全に景色と同化し、一度見失うと見つけるのがなかなか難しいです。
撮影時はブロック塀に乗ってくれたので、遠くからでも見つけることができました。

アオジ

区分:留鳥
撮影場所:本村区

ノジコとよく似た鳥。見分けるポイントはお腹とくちばしと目です。
お腹に黒い斑点模様があればアオジ。くちばしは、ノジコが灰色1色なのに対し下嘴がピンク色をしています。
また、目の白いアイリングが目立たない場合にはアオジ。ノジコにははっきりと白いアイリングが見えます。

山地・草藪で見られる野鳥

ヤマガラ

区分:留鳥
撮影場所:新村集落跡地

「ツーピーツーピー」「ニーニー」と鳴く。
ジョウビタキのオスと似ていますが、翼の色がグレーかどうかで見分けることができます(ジョウビタキは翼が黒い)

カシラダカ

区分:冬鳥
撮影場所:寝待温泉周辺

とても小さい鳥。竹林の中をすばしっこく飛び回るので、ゆっくりと観察するのは少し難しいかもしれません。

アマミヤマシギ

区分:冬鳥
撮影場所:寝待

冬になると頻繁に出会うことができます。
日暮から夜間の間、車で道路を走っているとバサバサと飛び立つ鳥はだいたいこの子。

ノジコ

区分:留鳥
撮影場所:本村区 定住促進住宅3号棟

緑が美しい小鳥。
ノジコとよく似ていますが、お腹とくちばしと目で見分けられます。
お腹に黒い斑点模様がなければノジコ。ノジコのくちばしは灰色1色ですが、アオジの下嘴はピンク色をしています。
また、ノジコには目の白いアイリングがはっきり見えます。

ノスリ

区分:漂鳥
撮影場所:新村

口永良部島では数少ない猛禽類の一種。
トビと似ていますが、お腹が白いかどうかで見分けられます。

ヒヨドリ

区分:留鳥
撮影場所:本村区 発電所周辺

杉林などでけたたましく「ヒーヨ!!」と鳴いている鳥。甘い果物が好きなのだそう。
島中どこでもみることができます。

シメ

区分:漂鳥
撮影場所:本村区 郵便局周辺 

コイカルのメスと女子会を開いているところを激写。漂鳥とのことですがまだ一度しか姿を見せてくれていません。
写真はメス。

 

撮影挑戦中の野鳥

ズアカアオバト

区分:留鳥  レア度:★★★★★
目撃場所:新村、前田地区、メガ崎

まるで尺八の音色のような不思議な鳴き声が特徴。
日本では屋久島以南でしか見られない貴重な鳥とのことなので、ぜひその姿を写真に収めたい所です。

アカショウビン

区分:夏鳥  レア度:★★★★☆
目撃場所:本村区、寝待

島に長く住んでいる人たちからは度々目撃情報をもらうのですが、未だその姿を見ていない赤く美しい鳥。

ウグイス

区分:留鳥  レア度:★☆☆☆☆
目撃場所:島内全域

鳴き声はいつも聞こえるのですが、藪の中を飛び回るため撮影どころか姿を見るのも難しいというのが現状。
いつか絶対に良い写真を撮りたいです。

カラスバト

区分:留鳥  レア度:★☆☆☆☆
目撃場所:本村区、新村

「ウー…ウー…」と暗い森の中で泣いている黒い鳩。
飛び立つ音はかなり頻繁に聞くのですが、黒い姿も相まってなかなか姿を捉えることができません。

サンコウチョウ

区分:夏鳥  レア度:★★★★☆
目撃場所:本村区 前田地区

アカショウビン同様、島に長く住んでいる人たちからは度々目撃情報をもらうのですが未だ出会えていない鳥。
「月、日、星、ホイホイホイ」という鳴き声が名前の由来だそうです。

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